ひとり綴り

キャラ弁

子どもの頃、そう、昭和の時代、

母が、お弁当のご飯の上に、顔を作ってくれた事があった。

詳しくは覚えていなくて、梅干しとか、とろろ昆布などを使っていたのかな…

という程度の記憶ですが。

今で言うキャラ弁なんでしょうね。



自分が母親になって、子どもにお弁当を作ることになって、どんなお弁当を作ればいいのか考えた時、

そのことを思い出した。

そしてご飯の上に顔を作ってみた。

のりをハサミで切って、顔のパーツをつくり、不特定の人の顔や、

アンパンマンメロンパンナちゃんなども作った。

お弁当の便利グッズがたくさん売られていて、簡単にできるようですが、

私は自分でのりを切るばかりだった。

朝一番に、まずはのりを切る作業から始めていたような気がする。
 
がんばっていたなぁ、私。



その頃…今より10歳は若かった。

体重も10キロ程軽かったかも。

子どものお友達からは、「…?…お姉ちゃん?」と聞かれたことがある。

今はもう、「…?…おばあちゃん?」と聞かれそうだ。


この10年、いったい何があったんだろう?

いつの間に見た目も態度もこんなになってしまったんだろう?

まぁ、いいか。

私が歳をとる分、子どもがどんどん大きくなってくれる。

それでいいのだ。



今はもうキャラ弁は作りません。

恥ずかしいでしょうし、それに、顔にすると食べにくいらしいです。…気持ち的に…。

いえ、私がもう、そんな細やかな作業をするパワーがないのです。告白。



今週のお題でした。