ひとり綴り

思い出

中学生の時…

思春期なので気持ちが難しい時期だった。

みんなそれぞれそうなんだろうけど

私もそうだった。


担任の先生ではなかったけれど
教科を担当してくれていた先生から
声をかけられたことがあった。

提出したプリントの、文字についてだった。

当時丸文字とかマンガ文字とか言うのが
流行っていて、
特に女の子たちはまるっこい字を書く人がいた。

私は彼女たちのように起用にかわいく丸っこい字を書くことはできなかったけど

いつもと違うスタイルの字を書いてみた。

いつもより小さめに、少し角ばった字で罫線の下の方に合わせて
癖のある書き方をして提出した。

深い意味はなかったし、そんなふうにして提出したことも忘れていた。

その後職員室に行く用事があり
職員室に行くと、

その先生が声をかけてくれた。

「〇〇さん、この前のブリントの字、どうしたの〜?
私はいつもの〇〇さんの字の方が好きだな〜」

と、言ってくれました。

ただそれだけのことですが、今でもそれを覚えているんです。

そうやって、
ほめるでもないけど
あなたのこれが好きよ〜

と言ってもらえることは、単純に嬉しいものなんですね。

担任でもないのに、ちゃんと見ていてくれたことがありがたいです。

そのことを、その先生に伝えたい

という気持ちはあるけれど

たぶんもう会う機会はないんだろうなぁ…


それにあの先生は他の生徒からも
人気があったから、

私のように思っている教え子はたくさんたくさんいるんだろうなぁ。


そのたくさんの教え子の中の何人かは、何らかの形で
気持ちを伝える機会はあったと思うし

先生も生徒から信頼されていた実感はあった
だろうなぁ
と思います。


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今我が子の担任の先生が、
その時の先生と似たようなタイプの先生で、

子どものことを
温かく見守ってくれているようなので

とてもありがたく思っています。






お読みくださり
ありがとうございました( ´∀`)