ひとり綴り

かかと

夏の間、何度も、夜、床の上で寝てしまった。

一日を終え、ようやく眠れる、と思うと、ひんやりした床が恋しくなって、ついつい床の上に寝転んで、

5分だけ、10分だけ、のつもりでいたら、気がつくと朝だった、ということが何度もありました。 

床のひんやり感と、もうひとつ魅力だったのが、イスの上に足をのせること。 

足を直角くらい曲げて、ヒザから下をイスにのせる、これがこの夏私の睡眠スタイルの定番のようだった。

眠くなってくると床とイスに吸い寄せられるように定番スタイルにセットしていた。

健康的には良くないのかもしれませんが、ひんやりが快適でした。


ひとつ怖かったのが、いつも足をイスにのせていたのに、毎回朝にはイスから足を下ろしているんですね。

下ろした記憶はないのに、きっと寝返りなどのタイミングで下ろしていたんでしょうね。

一度、夜中に大きな音と衝撃で目が覚めました。

イスから足がずれ落ちた瞬間だったようで、かかとを床に強かに打ちつけてしまいました。

私の立派に成長した重量感たっぷりの足が重力にしたがって、ぼとりと落ちたのですから、かかとへの衝撃は大きかったと思います。

しばらくかかとが痛いような気がしました。

こんなことを毎晩繰り返していると、
かかとの骨にヒビが入るのではないかと思い、怖くなって、足を上げるのはやめるようにしました。



今度からは…
では布団の上にイスを置いて、足をのせればいいのかな、

布団の上なら、かかとから落ちても痛くないかな。


などと、やっぱり快適スタイルが気になるのでした。




最後までお読みくださりありがとうございました。