ひとり綴り

幼稚園に通っていた頃
先生は、おばあさんのような先生でした。
とても優しい印象でした。
ある日先生は私たち園児に大きくなったら何になりたいかを聞きました。
そして私たちは一人ずつ、先生のそばに行き、おそらく園児用の小さな椅子に座った先生の耳元で、将来なりたい職業をささやいたのでした。
これ、ナイショ話みたいで、とっても嬉し恥ずかしですよね。
かくいうわたくしも、その時の思いを伝えました。その夢はすぐに別の職業にとってかわられたのですが。
卒園の時だったでしょうか、
お絵かき帳の手形のところに、先生からのメッセージが書いてありました。
そこに、「△△な〇〇ちゃんならきっとすてきな□□になれますよ」というようなことが書いてあったのです。
優しいとか明るいとか元気なとか
その子の特長を見つけて書いてくださっていたのでしょうね。
うれしいですよね。
今考えると、当時幼稚園児だと字は書けなかったと思うし、そうやって聞き出すしかなかったのでしょうが
現代ではそういう時はどうされているのでしょうか。
もしも同じようにナイショの告白がされていたら、すてきだなぁと思いました。
そういう時って、先生も楽しい時間なのではないでしょうか。
恥ずかしがりやさんなら、みんなの前では発表できないだろうし、先生にだけ教えるね、という雰囲気で言えたと思うんです。
もしかすると、今だとブライバシーがどうとかで、だめだったりするのでしょうか。

ともあれ今朝何かのきっかけでこの事を思い出しまして、もう亡くなっているその先生のことを、なつかしく思い浮かべたので
ここに書いてみました。




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